2頭目を迎える前に必ず考えるべき5つのこと — ふくとあんの場合
「2頭目、迎えようかな」。ふくが5歳になった頃、私はぼんやりとそう思い始めました。逗子に引っ越して、海まで徒歩8分の暮らしにも慣れて、ふくとの散歩ルートも固定して、生活が落ち着いてきた頃です。
でも、実際にあんを迎えたのは2024年の春。ふくはもう6歳目前で、シニア期に入りかけていました。迎えた直後、私は何度も「迎えるタイミング、間違えたかもしれない」と思いました。この記事は、これから2頭目を考えている方に、私が先に考えておけばよかった5つのことをお伝えしたくて書いています。獣医ではないので一例として読んでください。
① 先住犬の年齢とライフステージ
正直、これが一番悩ましいポイントでした。うちの場合、ふくは6歳目前。柴犬としてはまだ元気でしたが、活発さは確実に若い頃より落ちていました。そこに4ヶ月のあんが来たわけです。
子犬のあんは、当然のように遊びたがります。ふくの寝ているところに突進して、耳を噛もうとする。ふくは最初の1ヶ月、本気で迷惑そうな顔をしていました。「ごめん、ふく」と何度心の中で謝ったか。
うちの場合は、先住犬が3〜4歳の頃に2頭目を迎えるのがベストだったかもしれない、と今は思っています。年齢差が広すぎると、遊び方の温度差が生まれます。
② 住環境とケージの配置
逗子の我が家は2LDKで、決して広くはありません。あんを迎える前に、私はケージの配置で1ヶ月悩みました。ふくのケージの隣に並べるのか、別の部屋にするのか。
結論から言うと、最初の1ヶ月は別の部屋にしました。お互いの匂いに慣れるまで物理的距離を取りたかったからです。折りたためるタイプのケージを買い足したのが正解でした。
来客時や旅行先でも使えるので、2頭目を迎える前提で買うなら折りたたみ式が便利だと思います。ただ、組み立てに最初は10分かかったので、慣れるまでは少し手間です。
③ 経済的な負担の見積もり
これは現実的な話なのですが、2頭になると単純に費用が2倍になるわけではありません。フード代・トリミング代・ワクチン代・健康診断代、すべて2倍です。さらに2頭目が子犬の場合、最初の1年は予防接種や避妊去勢で追加出費があります。
うちの場合、月の犬関連費用は約1.7倍に増えました(フードを大袋にまとめて買えるので、ぴったり2倍にはならない)。年間で見ると、結構な金額です。
これを軽く見積もって迎えると、後で苦しくなります。私は迎える前に1年分の費用を試算したのですが、それでも実際の出費は試算より2割ほど多かったです。
④ 先住犬の性格と相性
ふくは警戒心が強い柴犬です。知らない犬が近づくと唸るタイプ。だから、あんを迎える前は本気で「うまくいかなかったらどうしよう」と思いました。
幸運だったのは、あんがオスで、性格的に温厚な子だったこと。それでも、最初の3ヶ月はふくとの距離が縮まりませんでした(その話は別記事で書きました)。
うちの場合は性別を変えたのが良かったのかもしれない、と思っています。同性より異性の方が序列争いが起きにくいと聞きました。ただこれは犬種・個体差があるので、断定はできません。
⑤ 自分の時間と体力
これが一番見落としていました。1頭の散歩なら30分でも、2頭になると倍近くかかります。子犬のあんは別の散歩タイムが必要だったので、最初の半年は1日に散歩4回。私の在宅デザイナーの仕事に影響が出ました。
しかも、ふくとあんで散歩のペースが違う。ふくはのんびり歩きたい、あんは走りたい。これを1人で同時に管理するのは、最初の3ヶ月は本当に無理でした。
夫と分担したり、たまにペットシッターさんに頼ったりして乗り切りました。1人で2頭を完全に見られるようになるのは、子犬が1歳を超えてからだと思います。
やってしまった失敗
正直に書くと、私は5つの中で①と⑤を軽く見ていました。ふくがシニア入り間近のタイミングであんを迎えたのは、今でも「もう少し早く決断していれば」と思います。ふくの体力がもっとあれば、あんと一緒に走り回れたのにな、と。
それと、迎える前は「2頭になれば犬同士で遊んでくれるから楽になる」と思っていたんですが、実際は逆でした。最初の半年は手間が3倍に感じました。
結論
2頭目を迎えるかどうかは、最終的には飼い主の覚悟次第です。でも、先住犬の年齢・住環境・お金・相性・自分の時間の5つは、迎える前に必ず見積もってほしいと思います。
私自身、あんを迎えたことに後悔はありません。ふくとあんが並んで寝ている姿を見ると、迎えてよかったと心から思います。ただ、「もっと考えてから迎えればよかった」という気持ちも、正直あります。
私は獣医ではないので、迎える前には必ず先住犬のかかりつけ医に相談してください。先住犬の健康状態によっては、2頭目を迎えるタイミングが変わることもあると思います。
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この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #多頭飼い#2頭目#柴犬