病院に連れて行くか迷う時のチェックリスト — 我が家の判断基準
「病院に連れて行くべきか、朝まで様子を見るべきか」。ふくとあんを6年間お世話してきて、これに何度悩まされたか分かりません。夜間救急は1回行けば1万円超え。とはいえ、判断を誤れば取り返しがつかない。素人にとって本当に難しい判断です。
この記事は、同じように夜中に迷っている飼い主さんに向けて、私が今使っている判断基準を、失敗と一緒にまとめたものです。獣医ではないので「正解」は提示できません。あくまでうちの場合、です。
私の判断基準は「3つの軸」
迷ったときに見るのは、毎回この3つです。
- 意識の状態(呼びかけへの反応)
- 呼吸(普段との違い)
- 症状の進行スピード(30分前と比べて)
それぞれ詳しく書きます。
軸1:意識の状態
呼びかけて、目を合わせる・尻尾が動く・耳が反応する。これが普段通りなら、軽症の可能性が高いと判断しています。
- 目を合わせない/反応が遅い → 様子見しない
- 倒れた状態から起き上がらない → 即受診
- 痙攣している → 即夜間救急
ふくが5歳の時、夕方から元気がなく、呼びかけへの反応が遅かったことがありました。私は迷ったあげく夜間救急に電話。診察料18,000円で、結論は「前日の散歩で疲れただけ」。お金は痛かったですが、反応が普段と違うときは行くのが正解だったと今でも思っています。
軸2:呼吸
これは普段から「平常時の呼吸数」を知っておかないと判断できません。
うちのふくの安静時呼吸数は、1分間に20〜30回ぐらい。これが40回を超えていたら警戒、50回を超えていたら受診を検討、というのが私の基準です。
ハアハアと荒い呼吸が続く・舌の色が紫がかっている・口を開けたままの呼吸が長く続く、このいずれかがあれば、私は迷わず病院に電話します。
軸3:症状の進行スピード
30分前と今を比べて、良くなっているか・悪くなっているか・変わらないかで判断します。
- 悪化している → すぐ動く
- 変わらない → 1時間後に再評価
- 改善している → 翌日朝に様子を見る
これは「気のせいかな?」を排除するために、症状を見たら必ずスマホのメモに時刻と症状を記録しています。30分後に見返すと、客観的に変化が分かります。
体温は判断材料の一つ
平熱が分かっていると、迷ったときの判断材料が一つ増えます。
ふくの平熱は38.4〜38.8℃ぐらいです。39.5℃を超えたら警戒、40℃を超えたら受診検討、というのが私の中の目安です(あくまで素人の目安なので、かかりつけ医にも一度確認してください)。
体温計は、平常時に「遊びの延長」で測ると嫌がらなくなります。ふくも最初は嫌がっていましたが、今は耳元で測るぐらいなら受け入れてくれます。
食欲・水・トイレも見る
意識・呼吸・進行スピードの3軸に加えて、補助的にこれらも見ています。
- 24時間以上食べない → 翌日朝に病院へ
- 嘔吐が3回以上続く → すぐ電話相談
- 下痢が血便になっている → すぐ受診
- 24時間以上排尿がない → すぐ受診
特に排尿が長時間ない場合は、緊急性が高いと獣医さんから言われています。私は普段、ふくの排尿時間も軽く意識しておくようにしています。
やってしまった失敗
正直、私は判断を間違えたことが何度もあります。
- 軽症だと思って様子見、翌朝悪化していた: 4歳の春、軽い嘔吐を「食べすぎ」と決めつけて寝てしまい、朝には脱水気味に。診察料7,000円。
- 逆に大事に判断して夜間救急、結果は問題なし: 上述の18,000円事件。
- 電話相談を活用しなかった: 夜間でも電話で相談できる動物病院があることを知らず、自己判断で右往左往した時期があった。
3つ目の電話相談、これは本当に救いです。かかりつけ医が夜間電話に対応していなくても、地域に夜間相談ホットラインを持っている獣医師会がある地域もあります。一度かかりつけ医で「夜間に迷ったらどこに連絡すれば?」と確認しておくと心強いです。
チェックリスト(我が家版)
私が壁に貼っているメモを共有します。これは我が家のふく用で、すべての犬に当てはまるわけではありません。
- 呼びかけへの反応は普段通り?
- 呼吸数は安静時比で1.5倍以下?
- 舌・歯茎の色は普段通り?
- 30分前と比べて悪化していない?
- 排尿は24時間以内にあった?
- 体温は39.5℃以下?
- 痙攣・意識消失は無い?
このうち1つでも「いいえ」があれば、迷わず電話相談するのが我が家のルールです。
あんは「我慢するタイプ」
うちのあん(2歳オス)は、ふくと違って痛みや不調を表に出さないタイプです。先輩飼い主さんからも「オス柴犬は我慢する子が多い」と聞きました。あんに関しては、症状が出てからでは遅いことがあるので、普段との違いをより細かく見るようにしています。
まとめ
- 「意識・呼吸・進行スピード」の3軸で判断する
- 体温・食欲・トイレは補助情報
- 「迷ったら電話相談」がコスパも安全性も最良
- 平常時のデータ(平熱・呼吸数)を知っておくと夜中に強い
私は獣医ではないので、ここに書いた基準はあくまでふくとあんの場合の目安です。実際の判断は、必ずかかりつけの獣医さんに相談してください。「こういうときは電話していい?」と平常時に確認しておくと、夜中に迷ったときの心理的ハードルが下がります。
迷うこと自体、飼い主さんが愛犬をしっかり見ている証拠だと思います。私もこの6年、何度も迷って何度も後悔して、それでもまだ完全な判断はできていません。一緒に少しずつ慣れていきましょう。
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この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #緊急対応#観察#判断基準