柴犬の車用シート・ケージ選び — あんの車酔いと格闘した私の最終解答

「あん、また吐いた…」。これがうちの車での日常でした。あん(2歳・後住)は車に乗ると30分でヨダレが止まらなくなって、1時間でほぼ確実に吐きます。先住のふく(6歳)は車が大好きで、後部座席に乗った瞬間からスヤスヤ寝るタイプ。同じ柴犬でも個性が真逆です。

この記事は、神奈川県逗子市から伊豆・箱根まで何度も往復しながら、私があんの車酔いと格闘して辿り着いたシート・ケージの組み合わせを書きます。多頭飼いだと「2匹同時に快適にする」のが難しくて、結構試行錯誤しました。

まず大前提:固定しないと危ない

これは何より先に書きたいんですが、犬を後部座席に「そのまま」乗せるのは本当に危険です。急ブレーキで前に飛びますし、事故時は犬が凶器になって人にぶつかります。日本でもこれを知らない飼い主さんが多いんですが、海外では犬の車内固定は法律で義務化されている国も多いです。

私も最初の頃は「ふくは大人しいから大丈夫」と思って後部座席にそのまま乗せていたんですが、信号での急停車で前にゴロンと転がったのを見て、即ケージを買いました。

私が辿り着いた組み合わせ

3年かけて試行錯誤した結果、今はこの組み合わせで落ち着いています。

  • ふく(先住・車好き):後部座席シート敷き+ハーネスシートベルト
  • あん(後住・車酔い):固定式キャリーボックス
  • 助手席:私(運転は夫)

最初は2匹一緒のキャリーに入れていたんですが、あんが酔って動くたびにふくが嫌がって、ふくも酔うようになりました。1匹ずつ分けてからは、ふくの酔いはゼロに戻りました。多頭は分けるのが基本です。

キャリーボックスの選び方

これがあんの車酔い対策の主役です。

ポイントは、後部座席にシートベルトで固定できることと、内側がモコモコしすぎていないこと。最初に買ったキャリーは内側がフカフカすぎて、あんが揺れに敏感になって余計に酔いました。今のは硬めの底で、あんの体が左右に振られにくい構造になっています。

注意点としては、夏は熱がこもりやすいこと。窓を少し開けるか、エアコンの風が当たる位置に置くのが必須です。あと、底面に滑り止めシートを敷いてあげると、ブレーキのたびにあんが前にずれるのが防げます。

車酔い対策の実物アイテム

獣医さんと相談して、酔い止めも併用しています。

これは出発の30分〜1時間前に飲ませるタイプ。あんの場合、これで「1時間で吐く」が「2時間半は持つ」に改善しました。完全には止まりませんが、伊豆ぐらいまでなら持つようになって助かっています。

注意点:必ず獣医さんに相談してから使ってください。犬種・年齢・持病によって使えないケースがあります。あんは前にかかりつけ医で「この子の体重ならこの量」と教わりました。

シート敷きはやっぱり必要

ふくはキャリーじゃなくて後部座席にそのまま乗せていますが、シート敷きは絶対です。理由は2つ:

  • 抜け毛が車内シートに刺さるのを防ぐ
  • 万一吐いたときに被害を最小限にする

防水のペット用シートカバーで、ハンモック型のものを使っています。前後の座席にフックを引っ掛けるタイプ。これだと運転席との間に「壁」ができるので、急ブレーキでふくが前に飛んできません。

折りたたみケージは旅先で大活躍

宿に着いてからは、別途持参している折りたたみケージを部屋に組み立てます。

車に乗っているときは固定キャリーで、宿に着いたら折りたたみケージで広い空間。この使い分けが多頭にとってはベストでした。あんは固定キャリーだとずっと緊張しているので、宿でケージに移すと「やっと出られた」みたいに伸びをします。

多頭の場合は2つ持っていくことになって荷物がかさみますが、夫の車(ステーションワゴン)なら何とか積めます。軽自動車だとキツいかも。

出発前ルーティン

あんの車酔い対策で、私が必ずやっているルーティン:

  1. 出発の3時間前までに食事を済ませる
  2. 出発の1時間前に酔い止めを飲ませる(獣医処方)
  3. 出発の30分前に短い散歩でトイレを済ませる
  4. 車に乗せたら最初の10分は窓を少し開ける
  5. 1時間に1回は休憩・降ろしてあげる

これで「1時間で吐く」が「2時間半は持つ」になりました。完全には防げないので、車内には常にウェットティッシュ・タオル・予備のペットシートを常備しています。

持ち物セットを準備しておく

車での移動が多い我が家は、トランクに常時こういうセットを置いています。

このセット、宿到着後の足拭きや、サービスエリアでの簡易ケアにも使えるので、車にずっと積んでいます。1ヶ月に1回中身をチェックして補充しています。

車酔いが治らない子へ

正直に書くと、あんは2歳になっても完全には車酔いを克服していません。短距離(30分以内)は大丈夫になりましたが、長距離はやっぱり酔います。

獣医さんに「成犬になっても車酔いが治らない子はいます。無理させずに、長距離旅行は避けるか、酔い止めで管理する選択肢もありますよ」と言われました。最初は「治してあげたい」と思っていましたが、今は「あんに合わせた旅行プラン」を組むようにしています。

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まとめ

  • 犬の車内固定は安全のため必須
  • 多頭は1匹ずつ分けて固定
  • キャリーボックスはシートベルト固定式・硬め底
  • 酔い止めは必ず獣医処方のものを
  • シート敷きはハンモック型が前飛び防止に良い
  • 出発3時間前に食事を済ませる
  • 1時間に1回は休憩

繰り返しになりますが、私は獣医ではないので、車酔いの対処や酔い止めの使用は必ずかかりつけ医に相談してください。あんの車酔い対策も、毎回かかりつけ医に相談しながら調整しています。

この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

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タグ: #車移動#旅行#あんの記録#失敗談