留守番中の無駄吠え対策 — ふくとあんで試した6つの工夫
「マンションの隣の方から、また苦情のメモが…」。これが我が家の去年の悩みでした。柴犬のふく(6歳メス)とあん(2歳オス)、特にあんが留守番中によく吠えていたみたいで、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
獣医ではないので「これで治ります」とは言えないんですが、私が逗子のマンションでデザイナー業をしながら試した対策を、効いたもの・効かなかったものに分けて書いていきます。同じ悩みの方の参考になれば嬉しいです。
まず原因を見つけるところから
最初に獣医に相談したら「まず、いつ・どんな時に吠えているのかを知らないと対策できないですよ」と言われました。確かにそうです。我が家ではここから対策が動き始めました。
このカメラを設置して1週間観察したら、原因が見えてきました。あんの吠えは、私が玄関を出て最初の15分間に集中していて、その後はほぼ寝ているだけ。ふくは静か。つまり「分離不安系」の吠えだったんです。原因がわかると対策の方向性も決まりました。
工夫1:出かける前の儀式をやめた(効いた)
以前は出かける前に「行ってくるね、いい子にしててね」とあんを撫でて声をかけていました。これ、獣医に「逆効果です」と言われました。飼い主が大げさに別れの挨拶をすると、犬は『これから大変なことが起きる』と認識してしまうそうです。
それからは、玄関で靴を履いて、何も言わずにスッと出るようにしました。最初の3日はそれでも吠えていましたが、1週間ぐらいで明らかに落ち着き始めました。
工夫2:朝の散歩量を増やした(効いた)
田越川沿いを30分歩くのが朝のルーティンだったんですが、これを45分に延ばして、途中で軽く走らせるようにしました。疲れている犬は吠えないというのは本当でした。
ただ、ふくは6歳で関節への負担も気になるので、走らせるのはあんだけ。ふくは並んで歩くだけにしています。
工夫3:クレートを安心の場所にした(効いた)
これが一番大きかったかもしれません。留守番中に自由にさせていると、あんは家中をウロウロして余計に不安になっていたみたいです。クレートを「安心して籠もれる場所」にしてから、留守番中の様子が落ち着きました。
折りたたみ式のクレートで、普段は出しっぱなし、来客時だけたたむ運用にしています。中にはあんのお気に入りのタオルと、留守番用の知育おもちゃを入れています。注意点としては、クレート=罰ではないというルールを徹底すること。叱る時にクレートに入れると、安心の場所じゃなくなります。
工夫4:フードを見直した(意外と効いた)
あんは食物アレルギー気味で、たまに皮膚を掻いてしまうんですが、フードを変えてから皮膚の状態が落ち着き、それと同時に留守番中の落ち着きも増した気がします。痒みやお腹の不調は不安要素になるというのは盲点でした。
工夫5:BGMを流す(効いた、ただし条件付き)
留守番中、無音だと外の物音に過敏に反応するみたいです。テレビをつけっぱなしにする家もあるそうですが、うちはラジオを小さめの音量で流しています。人の声が一定に流れているのがちょうどいいみたいです。
ただし、激しい音楽やニュース番組のような音量変化が大きいものは逆効果でした。FMの落ち着いた番組が一番穏やかでした。
工夫6:短時間お留守番の練習(地味に効いた)
獣医に教わった方法です。週末に「5分外出→帰宅→何もしない」「10分外出→帰宅→何もしない」を繰り返して、留守番=飼い主が必ず帰ってくる、というのを体で覚えさせる練習です。
最初は「なんで5分で帰ってくるんだろう?」と思いましたが、3週間ぐらい続けたらあんの反応が明らかに変わりました。玄関の鍵を回す音にも興奮しなくなったんです。
効かなかった工夫
正直に書いておきます。
- 無駄吠え防止グッズ(超音波系):あんはほぼ反応なし。ふくは怖がってしまい、別の問題が発生
- しつけスプレー:その瞬間は黙りますが、効果は10秒。根本解決にはなりませんでした
- 私が在宅ワーク中ずっと一緒にいる:これは逆に分離不安を強めました
隣の方への対応も並行して
対策と並行して、隣の方には正直に状況を説明しました。「対策中です、時間がかかるかもしれませんがすみません」と一度伝えるだけで、苦情のメモが止まりました。コミュニケーションも対策の一部だと思います。
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まとめ
- カメラで原因と時間帯を特定するのが最初
- 出かける前の儀式をやめる、運動量を増やす、クレートを安心の場所にするの3点セットが基本
- フード見直し・BGM・短時間練習は補助として効く
- 防止グッズは根本解決にならない
- 集合住宅なら隣人への一言も忘れずに
繰り返しになりますが、私は獣医ではないので、分離不安が強い場合や数週間試しても改善しない場合は、必ずかかりつけの獣医や動物行動学の専門家に相談してください。我が家のあんも、半年かけてようやく今の落ち着きにたどり着きました。焦らずいきましょう。
この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #留守番#吠え#あんの記録#ふくの記録