散歩中に他の犬に吠える柴犬 — ふくの吠え癖と私の対処法

朝6時、田越川沿いの散歩道。向こうから黒い大型犬が見えた瞬間、ふくの背中の毛がブワッと逆立って、リードがピンと張る。「ワンッ! ワンッ!」。柴犬の吠え声は本当によく通るので、住宅街の朝にはかなり響きます。私が一番ストレスだった時期の話を書きます。

ふくが吠える時のパターン

2年ぐらい観察して気づいたんですが、ふくの「他犬吠え」には明確なパターンがあります。

  • 中型〜大型犬:ほぼ100%吠える
  • 同じぐらいの柴犬・小型犬:相手次第(向こうが吠えなければ吠えないことも多い)
  • 子犬:吠えない(むしろ近づきたがる)
  • すれ違う距離が3m以内:必ず吠える

つまり、ふくの吠えは「警戒」が主で、「興奮」はその次だと分かってきました。これに気づくまでは、全部「興奮で吠えてる」と勘違いして対処を間違えていました。

失敗だった対処:その場で叱る

最初の半年、私は吠えた瞬間に「ダメ!」と強めに言って、リードを軽く引いていました。でもこれ、完全に逆効果でした。

ふくからすると「他の犬が来た→飼い主まで怖い顔→やっぱり危険な状況なんだ」と学習してしまうみたいで、吠えがどんどん激しくなりました。獣医に相談したら「警戒で吠えてる時に叱るのは火に油」と言われて、180度方針を変えました。

今うまくいっている方法1:早めに距離を取る

向こうの犬が見えた時点で、できれば10m以上手前で道を変えるか、車陰・電柱裏に避けます。ふくが「来た!」と気づく前に視界から消すのが理想です。

これだけで吠える頻度が体感3割ぐらい減りました。「すれ違わせて慣れさせる」みたいな話もよく聞くんですが、ふくの場合は逆効果で、近距離で何度も他犬と会うほど警戒心が増すタイプでした。犬の性格次第なので、「慣れさせる派」「避ける派」のどちらが正解かは一概に言えないと思っています。

今うまくいっている方法2:ハーネス・カラーを見直した

それまで普通の首輪+リードだったんですが、吠えた時に首がガクッとなるのが気になっていました。あと、ふくが急に飛び出した時に私の手首にダメージがくる。

胸前にリングがついている前面引きハーネスに変えてから、ふくが前に飛び出そうとした時に体が横を向く構造になって、突進が物理的に止めやすくなりました。弱点は、毛が抜ける時期に脇の擦れが少し気になること。週1回は装着部分を拭いてあげています。

今うまくいっている方法3:ダブルハンドルのリード

これは2歳のあん(オス・社交的)と一緒に散歩する時に特に効きます。

リードの真ん中あたりにもう1つハンドルがついていて、犬が突進しそうな瞬間に短く持ち直せるタイプです。ふくは6歳で体重9kgなので、本気で突進されると私(身長158cm)は少しよろけます。短く持てるだけで安定感が全然違います。2頭引きの時は本当に助かっています

今うまくいっている方法4:おやつでリダイレクト

吠える前の「気づいた瞬間」に小さいおやつを鼻先に持っていって、視線を私に向けさせる方法。

これは獣医のアドバイスだったんですが、ポイントは「吠え終わってからおやつ」じゃなくて「吠える前の予兆を察知しておやつ」。タイミングがずれると「吠えたらおやつもらえる」と誤学習するので難しいです。私は最初の3か月、ほぼ毎回タイミングを外していました。

今うまくいっている方法5:散歩時間を変えた

ふくは朝6時の散歩時、他犬遭遇率が高い7時台より明らかに落ち着いていました。今は朝5時45分出発、6時20分には帰宅、というルーティンです。すれ違う犬がほぼゼロになって、ふく自身もリラックスして歩けるようになりました。

「他犬と会わないこと=慣れない」とも言えるんですが、ふくの精神衛生を優先しました。社会化は子犬期にすべき、という獣医の言葉もあって、6歳から無理やり慣らすのは負担が大きいと判断したからです。

効かなかった方法

正直に書いておきます。

  • 吠えた瞬間にリードを強く引く:警戒型の吠えには逆効果
  • 「シー!」と口を押さえる:ふくがビクッとして、その後散歩自体を嫌がるように
  • ドッグランで他犬に慣らす:ふくの場合、囲われた空間で他犬と接近するのが一番ストレスでした

あんは吠えない

ちなみに2歳のあんは、同じ散歩コースでもほぼ吠えません。性格が社交的で、子犬期にドッグカフェに通ったのが効いた気がします。同じ柴犬・同じ家庭でもこれだけ違うので、「柴犬は吠える犬種だから」で諦めなくていいんだなと思っています。

関連記事

まとめ

  • ふくの吠えは「警戒」型と理解してから対処の方針が固まった
  • その場で叱るのは多くの場合逆効果
  • 距離を取る・装備を見直す・タイミングよくおやつ、の3点セット
  • 散歩時間帯を変えるだけで改善することも多い
  • 6歳から社会化をやり直すより、ストレスの少ない環境設計を優先

最後にお決まりですが、私は獣医ではないので、吠えが激しくて生活に支障が出ているレベルなら、必ずかかりつけの獣医・トレーナーに相談してください。ふくも一度「分離不安絡みの吠え」を疑って受診したことがあります。「うちの子、吠えるのが当たり前」と思い込まずに、専門家の目で一度見てもらうのは大事だと感じています。

この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

→ サイトについて詳しく

本ページにはアフィリエイトリンク(Amazonアソシエイト等)が含まれます。 リンク経由のご購入で運営者に紹介料が入る場合があります。 健康・しつけに関する情報は一般的な参考情報です。個別の判断はかかりつけの獣医師にご相談ください。

タグ: #吠え#多頭飼い#ふくの記録#あんの記録#逗子