災害時に柴犬2頭をどう連れ出すか — 逗子市の私が準備していること

逗子市に住んでいると、防災の話は他人事ではありません。相模トラフ・南海トラフ・首都直下、どれが先に来てもおかしくないと言われていて、津波の浸水想定区域も近所にあります。柴犬2頭を抱えて避難できるかという問いに、いまの私はまだ100点で答えられません。

この記事は、その不安を少しでも減らすために私がいま準備していることを、正直に書いた記録です。完璧ではないですが、同じく多頭飼いの方の参考になればと思います。

まず決めたこと — 「ふくとあんは絶対置いていかない」

これは家族で最初に話し合いました。災害時に「人間優先」という考え方も理解できますが、わが家の方針として、ふくとあんは家族と同じ扱いで連れて避難する、と決めています。そのために、2頭を連れて30分以内に避難所に到着できる装備を最低ラインとしています。

持ち出し袋を「人用」「犬用」で分ける

これは備える過程で気づいたことなんですが、人と犬の持ち物を1つの袋にまとめると、いざという時に取り出しに時間がかかります。いまは完全に分けて、犬用は犬用で別の袋にしています。

中身は以下の通り:

  • ドッグフード(7日分・小分けパック)
  • 水(2L×2本)
  • 食器(折りたたみ式)
  • 予備リード+予備ハーネス
  • ペットシーツ(20枚)
  • ウェットティッシュ
  • 常備薬(獣医処方分)
  • 鑑札・狂犬病注射済票のコピー
  • ふく・あんの写真(印刷したもの)

迷子になった時に役立つので、写真は必ず印刷で持っておくのがポイント。スマホは充電切れリスクがあります。

持ち出し袋の中身を「人間用」も含めて見直した

犬の準備をしている過程で気づいたのは、自分(人間)用の防災袋も中途半端だったということ。賞味期限切れの非常食、使わない懐中電灯…。整理し直す中で、最近見かけた多頭飼い向けのまとめパックが便利でした。

最初は「自分で揃えればいい」と思っていたんですが、必要なものを全部リストアップして買い集めるのに半日かかります。時間がない人ほどパッケージで買って、足りないものを足すスタイルが現実的です。

電源確保 — 停電が一番怖い

逗子市は台風で停電することがそれなりにあります。ふくは6歳になってから暑がりになって、夏に冷房が止まると本当に体調を崩します。あんは寒がりで冬の停電もリスク。

それで去年、ポータブル電源を導入しました。

導入して気づいたのは、普段からキャンプや車中泊で使えるので「眠らせない防災装備」になること。年に何度かは外に持ち出して充放電しているので、いざという時にバッテリー劣化で使えない、という事態を避けられます。

クレート(キャリー)の準備 — 避難所で必須

これが意外と見落とされがちなんですが、ペット同伴避難所でも、犬は基本的にクレートに入れての受け入れになります。「うちの子はクレートが嫌い」という理由で避難をためらう飼い主さんもいるそうですが、普段からクレートに慣らしておくのが防災の第一歩です。

ふくとあんは、平時から週に2〜3回はクレートで昼寝するようにトレーニングしています。「クレート=安心できる場所」と覚えてもらうのが目的。

避難所で使う想定だと、軽くて折りたたみ式のものが現実的。クレート保管・運搬時の段ボール強化材としても、最近は専用品があります。

動線の事前シミュレーション

逗子市の場合、津波避難の場合は高台に逃げるルートが決まっています。私は3か月に1回、ふくとあんを連れて避難ルートを実際に歩いています。

シミュレーションで分かったこと:

  • ふくは坂道の上りで途中休憩が必要(6歳・体重12kg)
  • あんは興奮して引っ張るので、長距離だと私の腕が持たない
  • 雨の日のルートと晴れの日のルートで所要時間が10分違う

これを知っているだけで、いざという時の判断速度が全然違います。

食料の備蓄 — ローリングストック方式

犬のフードは7日分常備しています。ただ、災害用と平時用を別管理にすると賞味期限管理が面倒なので、普段使うフードを1袋多めに買い置きして、古いものから使うローリングストック方式にしています。

7日分の根拠は、避難所での物資補給が最低でも3〜5日かかると言われているため。多頭飼いだと消費量が2倍なので、私は気持ち多めに10日分ぐらいまで備えています。

慢性疾患の薬 — 多めに処方してもらう

ふくは6歳になってから関節サポート系のサプリを飲んでいます。あんも皮膚が弱くて飲み薬を時々使います。薬は1週間分の予備を獣医に頼んで処方してもらっています。獣医に防災用と伝えると、たいてい融通してくれます。

一番大事なのは「決めておくこと」

物理的な装備よりも、家族内で「災害が起きたらこうする」を決めておくことが一番大事だと感じています。

わが家のルール:

  • 平日昼間に災害 → 夫がふく・あんを担当(在宅勤務)
  • 私が外出中の災害 → 隣家のSさんに合鍵預けてあるので、ふく・あんを連れ出してもらう
  • 夜間の災害 → 私と夫で1頭ずつ抱える

このルールを決めて、隣家のSさんにも事前に伝えてあります。**「いざという時に誰かに頼める関係」**を平時から作っておくのは、装備よりも大事かもしれません。

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まとめ

  • 犬用持ち出し袋は人用と分ける
  • 鑑札・写真は印刷で携帯
  • ポータブル電源は普段使いを兼ねて備える
  • クレートは平時から慣らしておく
  • 避難ルートは実際に歩いてシミュレーション
  • フードはローリングストック方式で7〜10日分
  • 家族・近隣との連絡ルールを事前に決める

完璧な準備はできないですが、「ある程度準備してある」と思える状態を作っておくと、不安がだいぶ減ります。ふくとあんと一緒に逃げ切れる動線を、これからも見直し続けるつもりです。

この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

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