ペット防災必需品7点 — 逗子で台風を経験した私のリアルな備え
「停電、いつ復旧するか分からないって…」。去年の8月、大型台風が逗子を直撃して半日停電になったとき、私は本気で泣きそうになりました。エアコンが止まって、室温は30℃を超えて、ふく(6歳)はぐったり。あん(2歳)はパニックで吠えっぱなし。多頭飼いの防災って、人間の防災よりずっと大変だと、その日にやっと気づきました。
この記事は、逗子の台風シーズンを2年経験した私が「絶対に必要だった」と痛感した防災必需品7点を正直に書きます。獣医ではないので、最終判断はかかりつけ医に確認してください。
なぜペット防災を真剣に考えるか
環境省の調査では、災害時にペットと一緒に避難所に入れない地域がまだまだ多いです。逗子市は比較的ペット避難に理解がある自治体ですが、それでも避難所の中ではケージ管理が原則。「家で乗り切る」前提で備える方が現実的だと、地元のペット飼育者の集まりで聞きました。
特に多頭の場合、避難所のスペース問題で受け入れ拒否になるケースもあるそうです。だから「家で持ちこたえる装備」を真剣に整えました。
必需品1:ポータブル電源(最重要)
これが一番の優先順位です。理由は単純で、夏の停電でエアコンが止まると、犬は人間より早く熱中症になるから。
買うときの注意点として、全機種がエアコンを動かせるわけではないこと。エアコンの消費電力(一般的に500〜1500W)と、ポータブル電源の出力ワット数を必ず確認してください。私は最初に小さいモデルを買って失敗して、買い替えました。
必需品2:折りたたみケージ
避難所に入る場合、ケージ管理が義務付けられている自治体がほとんどです。普段使っていない子は、いきなりケージに入れられると大パニックになります。
うちは普段から「お留守番タイム」にこのケージを使って、慣らしています。災害時にいきなり閉じ込めるのは可哀想なので、日常的に「ここは安全な場所」と認識させておくのが大事。多頭の場合は1匹に1つ用意した方がいいです。一緒のケージだと喧嘩します。
必需品3:ペットケアグッズセット
これは断水対策でもあります。逗子では台風で断水するケースがあって、シャンプーができない・足が洗えない期間が続くことがあります。
私は防災袋に1袋・トランクに1袋・自宅収納に2袋のローテーションで管理しています。「使ったらすぐ補充」のルールにしないと、いざというときに空ということになります。
必需品4:水・フード(最低7日分)
これは盲点になりがちです。「3日分」とよく言われますが、台風で道路寸断+物流停止の場合、本当に1週間スーパーが空っぽになることがあります。
うちでは:
- ドライフード:7日分×2匹=14食分
- 水:500ml×14本(人間用と別)
- ウェットフード缶:3缶(食欲低下時の予備)
ドライフードは普段使っているものを「次のパックに移行する前」に古い方を使い切るローテーション。賞味期限切れの備蓄は本末転倒なので、3ヶ月に1回はチェックしています。
必需品5:医療・身分証明セット
これが意外と忘れられがちです。
- かかりつけ医の連絡先(紙で)
- 予防接種証明書のコピー
- マイクロチップ番号メモ
- ペット保険証のコピー
- 普段飲んでいる薬(あれば)
避難所で「予防接種してますか?」と聞かれて、紙が出せないと別室待機になる可能性があります。スマホ写真だけだと電池切れで見られなくなるので、紙コピーが基本。
必需品6:トイレ用品
これも盲点。トイレシートが切れると、室内が悲惨なことになります。
- トイレシート:100枚以上の予備
- 消臭スプレー:2本
- ウンチ袋:50枚以上
- 粘着クリーナー
うちは多頭なので、普段から大量消費。月1回まとめ買いで、防災用は別に1パック確保しています。
必需品7:精神安定アイテム(意外と重要)
災害時のあんは本当にパニックになります。雷の音や強風の音で吠えっぱなしで、ふくにも伝染します。獣医さんに相談したら「普段から慣れているおもちゃやベッドを避難袋にも入れておくと、安心しやすい」と教わりました。
うちでは:
- ふくのお気に入りのコング
- あんのお気に入りの毛布
- 普段のベッドカバー
を防災袋に入れています。新品じゃなくて「いつもの匂い」がするものが大事だそうです。
防災袋の置き場所
これも大事なポイントで、玄関にまとめて置いています。家具の下や奥の収納だと、地震で取り出せなくなる可能性があります。「逃げる時に2秒で取れる場所」が鉄則です。
人間の防災袋+ペット防災袋+ケージ+ポータブル電源を玄関にまとめて、見た目はちょっと邪魔ですが、これは諦めました。命の方が大事です。
多頭飼育ならではの注意点
最後に多頭飼いの人にだけ伝えたいこと。
- 災害時はリードを2本必ず持つ(1本切れると終わり)
- ケージは2つ用意(一緒に入れると喧嘩)
- 食事は別容器(取り合いでストレス倍増)
- フードも別ブランドなら少しずつ持参(あんは魚系・ふくは肉系など個性で分ける)
逗子の地元飼い主さんと「もしも会」を作っていて、災害時は近所で声を掛け合うようにしています。多頭飼いの人は1人で運べる量に限界があるので、地域のネットワークが本当に大事です。
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まとめ
- ポータブル電源は夏の停電対策で最優先
- 折りたたみケージは普段から慣らしておく
- ペットケアグッズは断水対策にもなる
- 水・フードは7日分が現実的
- 医療証明書は紙コピー必須
- トイレ用品は意外と切れる
- 精神安定アイテムは普段の匂いがついたもの
- 防災袋は玄関に配置
繰り返しになりますが、私は獣医ではないので、災害時のペットの体調管理や持病薬については必ずかかりつけ医に相談してください。あんは少し心臓の薬を飲んでいるので、災害時に何日分必要か、毎年定期検診で確認するようにしています。
この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #防災#多頭飼い#逗子#失敗談